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2014/4/7

西欧

仏シュナイダーがセンサー事業売却へ、投資会社と交渉中

この記事の要約

仏エンジニアリング大手のシュナイダー・エレクトリックは3日、センサー(感知装置)部門を投資ファンドの米カーライル・グループ、仏PAIパートナーズに売却する方向で交渉を行っていることを明らかにした。 売却するのは、米子会社 […]

仏エンジニアリング大手のシュナイダー・エレクトリックは3日、センサー(感知装置)部門を投資ファンドの米カーライル・グループ、仏PAIパートナーズに売却する方向で交渉を行っていることを明らかにした。

売却するのは、米子会社のカスタム・センサーズ・アンド・テクノロジーズ(CST)。同社の過半数株をカーライル、PAIに譲渡し、出資比率を30%程度まで引き下げる。

CSTは航空宇宙、運輸、エネルギー、医療など幅広い分野で使われるセンサーの開発・製造を手掛けている。30か国以上に拠点を持ち、2013年の売上高は約6億ドルに上る。

シュナイダーは配電設備、オートメーション・制御機器などを中核事業としている。CST売却は、過去の買収で広がりすぎた事業を整理し、大きな収益が見込める分野に経営資源を集中する計画の一環。同社は声明で、CSTが扱う分野はグループの他の事業とのシナジー効果が限定されていることから、売却対象にしたと説明している。