独最大手銀行のドイツ銀行は15日、米ラスベガスのカジノ施設「ザ・コスモポリタン・オブ・ラスベガス」を米投資会社ブラックストーン・グループに17億3,000万ドルで売却することで合意したと発表した。ドイツ銀は同ホテルで巨額の損失を計上しており、売却で財務の改善を図る。
コスモポリタンは2010年にオープンしたホテル併設型カジノ。開発を手がけた米不動産開発業者が建設段階で資金繰りに行き詰まり、ドイツ銀から受けた7億6,000万ユーロの融資を返済できなくなったことから、08年1月に同行の手に渡った。
ドイツ銀は同カジノに総額39億ドルを投じたが、カジノ業界が金融危機で低迷し、巨額の減損処理を余儀なくされたことから、売却に踏み切った。