ハンガリーの製薬最大手ゲデオン・リヒターは22日、中国の合弁会社ゲデオン・リヒター・瑞密斯の株式50%を現地企業の瑞密斯医薬科技有限公司から取得し、完全子会社化したと発表した。成長著しい同国医薬品市場での競争力の強化が狙い。買収金額などは明らかにしていない。
リヒターは2010年、同合弁を折半出資で設立することで瑞密斯医薬と合意。リヒターの女性用ヘルスケア製品の現地販売を開始した。瑞密斯医薬とは1998年、中国における流通、マーケティング、販促で長期の提携関係を結んだ。
瑞密斯医薬は上海に本社を置く企業で、処方薬の販促・管理や国内市場向けの特別医薬品の開発を行っている。
リヒターの中国事業は順調に拡大しており、昨年11月の現地売上高は前年同月比で25%増加した。