スロベニア国有資産管理会社(SDH)は19日、経営難に直面する国営アドリア航空をドイツの投資会社4Kインベストに売却すると発表した。政府が保有する株式91.58%を10万ユーロで売却する。アドリア航空は4Kインベストの主導で再建に取り組むことになる。
アドリア航空は民営化と同時に、総額410万ユーロの増資も行う。4Kインベストによる100万ユーロの出資者増資に加え、政府が310万ユーロの第三者割当増資を引き受ける。
政府は、資金難に陥ったアドリア航空に2011年までに6,250万ユーロの資金注入を行ったが、13年に民営化を決め、昨年7月に入札手続きを開始した。同社の業績は14年に7年振りに黒字化したものの、昨年は再び赤字に転落している。