ロシアのノヴァク・エネルギー相は8日、来月からウクライナへの天然ガス供給に前払い制を適用する方針を明らかにした。4月分の代金(35億米ドル)が滞納となっているためで、契約条項に基づき請求方法を変更するとしている。ウクライナはガスプロムが先月に1,000立方メートル当たりの販売価格を480ドルに引き上げたのを受け、請求額の支払いを拒否している。
ノヴァク・エネルギー相によると、15日までに6月分の請求書を作成する。月末までの入金額に応じて6月の供給量を決めるとしている。
ウクライナのプロダン・エネルギー相によると、同国の天然ガス需要は年間で約300億立方メートル。欧州からの輸入で65億立方メートルを賄うが、残りは他の地域から調達しなければならない。