欧州食品・飲料大手のネスレ(スイス)が18日発表した2015年12月通期決算の純利益は90億6,600万スイスフラン(約82億ユーロ)となり、前期から37%減少した。スイスフラン高で売上高が目減りしたほか、前期のような多額の株式売却益がなかったことで収益が悪化した。
売上高は3%減の887億8,500万スイスフラン。通貨高で7.4%縮小した。インドで「マギー」ブランドの即席麺から鉛が検出され、販売禁止となったことも響いた。為替変動など特別要因を除いたオーガニックベースでは4.2%の増収だった。