ウエスチングハウス、テメリン原発の燃料供給受注

東芝の米子会社ウエスチングハウスは2月29日、チェコのテメリン原発に核燃料先行試験集合体(LTA)を供給する契約を国営チェコ電力(CEZ)と締結したことを明らかにした。今後2年間の試用期間中に既存燃料との整合性をチェックし安全性を確認する。同原発の原子炉はロシア型で、ウ社製の燃料を前回導入した際には技術的な問題が生じていた。

テメリン原発で運転しているのはロシア型加圧水型原子炉(VVER)。前回のトラブル発生時にCEZはウエスチングハウスとの契約を解消、ロシア国営ロスアトム傘下の核燃料生産企業TVELから燃料を調達した。TVELとの契約は2020年までの10年契約だが、欧州連合(EU)はVVER型原子炉を使用する国々に対し核燃料の調達先をロシアに依存せず多様化するよう求めている。

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