欧州委員会が3月30日発表したユーロ圏の同月の景況感指数(ESI、標準値100)は103となり、前月の103.9から0.9ポイント低下した。景況感の悪化は3カ月連続で、指数は13カ月ぶりの低水準に後退した。
ESIはEU内の企業経営者と消費者を対象とした聞き取り調査に基づいてまとめられる。分野別では製造業が0.1ポイント、サービス業が1.2ポイント、消費者が0.9ポイント、建設業が3.2ポイントの幅で落ち込んだ。小売業は唯一、0.4ポイント上昇と改善した。
EU28カ国ベースのESIは前月を0.7ポイント下回る104.6。主要国で上昇したのは英国だけで、イタリアは2.4ポイント、フランスは1.8ポイント、スペインは0.4ポイント、ドイツは0.1ポイントの幅で悪化した。
聞き取り調査はブリュッセルの連続爆破テロが発生した3月22日に先立って実施されたため、テロの脅威拡大は反映されていない。