仏財政赤字が改善、15年はGDP比3.5%に

フランス国立統計経済研究所(INSEE)が3月25日発表した2015年の同国の財政赤字は国内総生産(GDP)比3.5%となり、前年の同4%から0.5ポイント縮小した。EUの財政規律で上限となっている3%を超えたものの、景気の回復で財政改善が進んだ。

フランスはEUの財政規律に違反する状態が続いており、17年までに赤字をGDP比3%以下に抑えることを求められている。昨年はGDP伸び率が1.2%となり、前年の0.2%を大きく上回ったことで税収が増えたほか、歳出の0.9%削減によって赤字が縮小した。サパン財務相は声明で、テロ対策の費用が増大したことを考慮すると、著しい改善だったと指摘。今年と来年も赤字が減るとの見通しを示した。

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