伊バンコ・ポポラーレ、BPMと合併で合意

イタリアの協同組合銀行であるバンコ・ポポラーレとバンカ・ポポラーレ・ディ・ミラノ(BPM)は3月24日、合併で合意したと発表した。これによって資産額ベースで国内3位の銀行が誕生する。

合意によると、新銀行の株式54%はバンコ・ポポラーレ株主が握る。また、バンコ・ポポラーレは合併に先立って10億ユーロの増資を実施する。12月の合併手続き完了を目指す。

伊政府は銀行の乱立で脆弱な状況にある国内金融システムを底上げし、経済の活性化に不可欠な貸し出しを増やすため、協同組合銀行の統合を促進している。これに沿って両行は1月から合併協議を進めていたが、欧州中央銀行(ECB)が合併認可の条件として求める資本増強が障害となり、交渉は難航していた。最終的にバンコ・ポポラーレが10月末までに増資を行うことで決着し、合意に至った。これを受けて国内銀行の統合が加速することが予想される。

合併で誕生する新銀行は2,500支店を展開する。資産額は1,710億ユーロで、インテサ・サンパオロ、ウニクレディトに次ぐ3位の銀行となる。増資によって中核的自己資本比率は13.6%に上昇する見通しだ。

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