欧州委員会動向、EU域内産業・サービス・政策をウオッチ

2014/4/7

西欧

スペインで3年ぶりの新規上場、品質認証アプルスがIPO実施へ

この記事の要約

品質の認証、検査などを手掛けるスペインのアプルスは2日、新規株式公開(IPO)を実施し、最大3億ユーロを調達する計画を発表した。スペインでの新規上場は、金融・債務危機で市場が混乱していたことから、約3年ぶりとなる。 アプ […]

品質の認証、検査などを手掛けるスペインのアプルスは2日、新規株式公開(IPO)を実施し、最大3億ユーロを調達する計画を発表した。スペインでの新規上場は、金融・債務危機で市場が混乱していたことから、約3年ぶりとなる。

アプルスは世界60カ国以上で自動車、エネルギー、工業製品などの品質検査や品質を保証するサービスを展開している。2013年の売上高は16億ユーロ。

同社を2007年に買収した米投資会社カーライルは、上場の機会を探っていたが、市況悪化で見送ってきた。ここにきて景気が緩やかに回復していることから、上場の環境が整ったとして、IPO実施に踏み切る。

アプルスはマドリード、バルセロナ、ビルバオ、バレンシアの証券取引所に上場する計画。IPOで調達した資金は、主に債務返済に充てるという。