欧州委員会動向、EU域内産業・サービス・政策をウオッチ

2014/5/26

西欧

バーバリーが日本事業拡大、直営店増設で売上高4倍に

この記事の要約

高級ブランド大手の英バーバリー・グループは21日、日本事業拡大計画の概要を発表した。三陽商会とのライセンス契約が来年に切れるのに伴って、直営店を大幅に増やし、17年度までに売上高を4倍に引き上げることを目指す。 同方針は […]

高級ブランド大手の英バーバリー・グループは21日、日本事業拡大計画の概要を発表した。三陽商会とのライセンス契約が来年に切れるのに伴って、直営店を大幅に増やし、17年度までに売上高を4倍に引き上げることを目指す。

同方針は、先ごろ就任したクリストファー・ベイリー最高経営責任者(CEO)が2014年3月通期決算発表の記者会見で明らかにしたもの。同期の純利益は前期比27%増の3億2,250万ポンド(約3億9,600万ユーロ)、売上高は17%増の23億3,000万ポンドで、ともに過去最高を更新した。

バーバリーは現在、日本で路面店4店舗を展開しているほか、百貨店に10店を出店している。三陽商会との生産・販売委託契約を15年6月に打ち切り、自由に出店できるようになることから、17年3月までに東京の表参道、新宿と大阪に路面店を新設するほか、百貨店に約20店を追加出店する。このほか、オンライン販売も強化し、14年3月期に2,500万ポンドだった日本での売上高を1億ポンドに拡大することを目指す。

バーバリーは世界規模の事業拡大に向けて、新たに立ち上げた香水、化粧品など「ビューティー」部門を強化する方針。ベイリーCEOは、その一環として15年下期までにスキンケア製品を投入する予定であることを明らかにした。