欧州委員会動向、EU域内産業・サービス・政策をウオッチ

2014/5/26

西欧

クレディ・スイスが脱税ほう助認める、米当局に26億ドル支払い

この記事の要約

スイス金融大手のクレディ・スイスは19日、米国人顧客の脱税をほう助したとして米当局から刑事訴追されている問題で、罪状を認め、約26億ドルの罰金を支払うと発表した。 クレディ・スイスは米国の富裕層に対して、スイスに隠し口座 […]

スイス金融大手のクレディ・スイスは19日、米国人顧客の脱税をほう助したとして米当局から刑事訴追されている問題で、罪状を認め、約26億ドルの罰金を支払うと発表した。

クレディ・スイスは米国の富裕層に対して、スイスに隠し口座を作らせ、引き出した現金を手渡しするなどして脱税をほう助したとして、米当局から刑事訴追されていた。同行は脱税ほう助を認め、罰金を米司法省、ニューヨーク州、米連邦準備理事会(FRB)に支払うことに同意。当局は引きかえに、営業停止処分を見送る。

不正行為をめぐって米当局の捜査対処となった世界の大手金融機関で、有罪を認めたのは、仏クレディ・リヨネが2004年にFRBへの虚偽報告を認めて以来。脱税ほう助では、スイスのUBSが09年に7億8,000万ドルの和解金を支払うと同時に、脱税した顧客情報を提供したが、有罪は認めず、刑事訴追を免れていた。