欧州委員会動向、EU域内産業・サービス・政策をウオッチ

2014/5/26

西欧

英銀行当局がバークレイズに制裁、金価格の不正操作で

この記事の要約

金融行為監督機構(FCA)は23日、トレーダーによる金価格の不正操作が発覚した英大手銀行バークレイズに対して、2,603万ポンド(約3,218万ユーロ)の制裁金支払いを命じたと発表した。同行は2012年6月、ロンドン銀行 […]

金融行為監督機構(FCA)は23日、トレーダーによる金価格の不正操作が発覚した英大手銀行バークレイズに対して、2,603万ポンド(約3,218万ユーロ)の制裁金支払いを命じたと発表した。同行は2012年6月、ロンドン銀行間取引金利(LIBOR)で不正操作を図ったとして英、米当局から4億5,300万米ドルの制裁金を科され、ダイアモンド最高経営責任者(CEO)ら複数の幹部が辞任に追い込まれた経緯があり、相次ぐスキャンダルで信用が大きく失墜した格好だ。

同問題は、トレーダーだったダニエル・ジェームス・プランケット氏が金価格を同行が利益を得ることができるように不正に値決めし、顧客に390万ドルの損害を与えたというもの。すでに同氏は9万5,600万ポンドの制裁金と、業界からの追放処分を受けている。

FCAは同不正がバークレイズのシステム、管理2004年から13年まで不備な状態にあったことで引き起こされたとして、同行への処分も決めた。とくに、LIBOR不正操作で制裁を科された翌日の12年6月28日に不正が行われたことを大きく問題視している。