ネスレと英R&R、アイス事業を合弁化

欧州食品・飲料大手のネスレ(スイス)は4月27日、英冷凍食品メーカーのR&Rアイスクリームとアイスクリーム事業を統合し、合弁会社を設立することで合意したと発表した。ネスレのアイス事業が消費者の志向の変化と競争激化で伸び悩み、収益力が低下する中、R&Rと組むことで物流コストなどを圧縮し、収益改善を図る。

R&Rは仏投資会社PAIパートナーズの傘下にある企業。「キャドバリー」「オレオ」ブランドなどのアイス製造を手がけている。

折半出資の合弁会社「フロネリ(Froneri)」には、ネスレの欧州、中東、アルゼンチン、ブラジル、豪州、フィリピン、南アフリカのアイス事業とR&Rの全事業を統合する。ネスレの欧州冷凍食品事業の大部分も移管される。年内の合弁手続き完了を見込む。

合弁化の条件など詳細は非公表。ネスレによると、フロネリは世界20カ国以上に販路を持つ売上高27億スイスフラン(約2,996億円)規模の企業になるという。