ルーマニアのアルミ大手アルロ、1~3月期は減収減益

ルーマニアのアルミ製造最大手アルロが16日発表した2016年1~3月期(第1四半期)決算の営業利益(EBIT)は2,300万レウ(約510万ユーロ)となり、前年同期から76%減少した。売上高は5.7%減の5億6,400万レウだった。アルミ価格の大幅下落と販売マージンの低下が減収減益につながった。

生産量は1次製品が2.6%増の6万8,000トン、加工品が4.8%減の1万9,900トンだった。販売量は1次製品が23%、アルミ加工品が4%それぞれ増加した。

アルロは生産能力の強化と効率の向上、製品付加価値の拡大を目的とした長期投資戦略を打ち出している。今年は5,300万米ドルを投じる計画で、2月に同国の黒海貿易開発銀行から6,000万米ドルの新規融資を取り付けた。

アルロは蘭投資グループのヴィメトコ傘下のアルミメーカーで、中東欧最大手。ルーマニア南部のスラティナに本拠地を構える。ロンドン金属取引所を通して製品の8割超を販売している。

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