仏シュナイダー、アヴィバ買収交渉が決裂

英産業用ソフトウエア大手のアヴィバは15日、仏エンジニアリング大手のシュナイダー・エレクトリックから新たな買収提案を受け、協議を行ったものの、物別れに終わったことを明らかにした。

両社は昨年7月に買収で合意。まずアヴィバがシュナイダーのソフト部門であるシュナイダー・ソフトウエアを買収し、続いて新生アヴィバの株式53.5%をシュナイダーが5億5,000万ポンド(当時のレートで約7億9,000万ユーロ)で取得することになった。

しかし、アヴィバは売上高の45%を占める石油・ガス企業向けソフト部門の収益が原油安の影響で悪化し、企業価値が買収合意時の想定を下回ったことなどから、12月に買収を白紙化していた。

アヴィバは13日、シュナイダーが買収を再提案し、交渉を進めていることを明らかにした。新提案の詳細は不明だが、アヴィバによると現金と株式交換を組み合わせた形で過半数株式を取得するという内容だった。

今回の協議が不調に終わった理由は明らかにされてないが、消息筋はロイター通信に対して、取引が複雑なことが障害になったとしている。

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