ポーランド最大手銀行の国営PKO銀行が、中東欧最大手銀行ライファイゼンバンク・インターナショナル(RBI)のポーランド子会社ポルバンクの買収を検討しているもようだ。ブルームバーグが14日、消息筋の情報として伝えたもので、外資系が優位を占める国内金融業界を再編したいという政府の思惑が背景にあるもよう。PKO、RBIともコメントを拒否している。
PKOは2013年、スウェーデン大手銀行ノルデアバンクのポーランド子会社を買収した。その後は動きがなかったが、ジャギエッロ頭取が先月末に「今年の配当は買収次第」、今月13日には「地元同業を買収する用意ができた」と発言するなど、新たな買収に含みを持たせていた。
RBIは2014年末、自己資本比率の改善を図るためポルバンクの売却を決めた。現在、複数の銀行と交渉中で、買収の仮提案を今月30日に締め切り、9月初めまでに最終提案を要求するものと見られる。同時に、11年にポルバンクを買収した際の金融監督局との取り決めに基づき、ワルシャワ証券取引所での上場に向け準備も進めている。