EU統計局ユーロスタットがこのほど発表したユーロ圏の2016年1~3月期の労働コスト(時間当たり)は、物価変動を加味しない名目ベースで前年同期比1.7%の上昇となり、上げ幅は前期の1.3%から拡大した。(表参照)
労働コストの大部分を占める賃金・給与が1.8%、非賃金コストが1.5%の幅で上昇した。業種別の上昇率は工業が2%、建設業が1.4%、サービス業が1.9%だった。
EU28カ国ベースの労働コスト上昇率は前期を0.3ポイント下回る1.7%。データが出そろっている26カ国ではイタリアを除いて上昇した。主要国の上昇率はドイツが3.1%、フランスが2.1%、スペインが0.5%、英国が0.1%となっている。