ソフトバンクグループは18日、英国の半導体設計大手アーム・ホールディングスを約240億ポンド(3兆3,000億円)で買収することで合意したと発表した。あらゆる機器をインターネットでつなげる「モノのインターネット(IoT)」関連事業の強化が狙い。日本企業による海外での買収としては過去最大規模となる。
ソフトバンクはアームの全株式の買収を目指す。1株当たりの買い取り価格は17ポンド。前営業日(15日)の終値に43%を上乗せした水準だ。アームの株主と英国の裁判所の承認を経て、9月末までの買収手続き完了を目指す。
アームの半導体技術はスマートフォンの95%で利用されている。世界の大手半導体メーカーを顧客に抱え、特許使用料が収益の柱となっている。ソフトバンクはIoTの普及を見込み、同分野に関連するイノベーション(技術革新)で実績のあるアームの買収を決めた。