韓国のサムスンSDIは8月30日、ハンガリーに電気自動車(EV)用バッテリー工場を建設すると発表した。投資額は4,000億ウォン(約3億5,800万米ドル)。物流コストを軽減しながら欧州の顧客の需要に迅速に対応できるようにする狙いがある。
同工場はブダペスト近郊に開設する。2018年下期の稼働を目指す。年間でEV5万台分のバッテリーを生産できる態勢を整える。
ハンガリーの国内や近隣諸国には、多くの自動車メーカーが工場を構えている。サムスンSDIは現在、BMWのEV「i3」向けバッテリーを韓国工場から供給しているが、ハンガリー工場が供給拠点となる。
欧州排出規制の強化で自動車メーカーが多くのEVモデルの市場投入を計画している。これに伴い、バッテリー市場の拡大も確実視されている。サムスンSDIと競合するLG化学も近くポーランド工場を着工する予定だ。