英BATが米レイノルズに買収提案、世界最大の上場たばこ会社に

英たばこ大手ブリティッシュ・アメリカン・タバコ(BAT)は21日、米同業大手レイノルズ・アメリカンに買収提案したと発表した。BATはすでにレイノルズの株式42.2%を保有しており、残り57.8%を約470億ドルで追加取得し、経営を統合する。実現すればBATは米フィリップ・モリス・インターナショナルを抜き、上場企業として売上高が世界最大のたばこ会社に浮上する。

BATはレイノルズを1株56.50ドル(20日終値に20%上乗せした水準)と評価した。先進国では喫煙人口が減少傾向にあるが、米国では電子たばこの普及などによって高い利益率を維持しており、BATはレイノルズ買収を通じて米市場で基盤強化を図る。

BATは「ケント」や「ラッキーストライク」などの有力ブランドを展開している。一方、レイノルズは「キャメル」などのブランドを保有する。同社は昨年、米3位のロリラードを買収している。トムソン・ロイターによると、BATとレイノルズを合わせた売上高は約300億ドルに上り、フィリップ・モリスの268億ドルを上回るとみられている。

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