パナソニック、スロベニア家電大手買収を断念

スロベニア家電大手のゴレーネは10日、パナソニックが同社の買収を断念したことを明らかにした。両社の白物家電生産での業務提携については、継続するとしている。

ゴレーネは冷蔵庫、洗濯機、調理機器のメーカー。パナソニックは2013年7月、同社と資本・業務提携し、株式の10.74%を取得した。今年7月には株式を買い増して持ち株比率を50%以上に引き上げ、ゴレーネを子会社化する方針を打ち出していた。

ゴレーネの声明によると、パナソニックは同社に対して、書面で買収取り止めを通知してきた。資産査定を実施した結果、現在の市場環境などから判断して、出資引き上げはパナソニックの投資戦略に合致しないという結論に達したという内容だったという。

両社はゴレーネがパナソニックの欧州市場向け冷蔵庫を生産することや、共同開発する欧州市場向け洗濯機をゴレーネが生産し、パナソニックに供給するといった業務提携を行っている。これに関しては今後も続ける方針だ。

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