欧州自動車最大手の独フォルクスワーゲン(VW)は4日、優先株の発行で20億ユーロを調達したと発表した。スウェーデンの商用車大手スカニアを完全子会社化する資金に充てる。
VWは自社の商用車部門とスカニア、独商用車子会社MANの統合を進める目的で今年2月、スカニアに対するTOBを開始した。スカニアへの出資比率をそれまでの62.64%から90%超に引き上げ、スクイーズアウト(少数株主の締め出し)を実施。100%子会社化する。
完全子会社化の費用は67億ユーロ。VWは手元資金(17億ユーロ)と今回の増資(20億ユーロ)、ハイブリッド債の発行(30億ユーロ)で賄う意向だ。