クレジットカード大手のジェーシービー(JCB)は7日、海外業務子会社のジェーシービー・インターナショナル(JCBI)がロシアのカード決済ネットワーク運営会社ユナイテッド・セトルメント・システム(USS)と加盟店業務に関するライセンス契約を締結したと発表した。
ロシア国内の加盟店舗網を拡大したいJCBと、加盟店サービスの拡充を図りたいUSSの意向が一致した。USSに加盟する金融機関は同社のネットワークを通じてJCBカードの取り扱いを開始することが可能になる。
USSは加盟する国内の金融機関に対し、国際カードブランドなどとの決済ネットワークを提供している。現在の加盟銀行数は約30行。今回の提携により、モスクワなどの大都市に加え、極東やウラル地方、シベリアなどの地方都市でもJCBカードの利便性が向上する。
JCBは2015年7月、ロシア中央銀行直轄の決済機関、国家決済カードシステム(NPCS)と、決済カード「ミール(Mir)」の発行で提携を結んだほか、今年5月には最大手銀行の国営ズベルバンクとJCBカードの取り扱いで合意した。