エールフランスKLMがヴァージンに出資

仏蘭航空大手エールフランスKLMは27日、英ヴァージン・アトランティック航空の親会社であるヴァージン・グループの株式31%を取得する一方、米デルタ航空と中国東方航空から出資を受け入れることで合意したと発表した。4社間の資本提携を軸に欧州、北米、アジアをカバーするネットワークを構築し、競争力の強化を図る。

エールフランスはヴァージン・グループの株式のうち31%を2億2,000万ポンドで取得する。また、エールフランスは資金調達のため新株を発行し、デルタと中国東方航空にそれぞれ株式10%を割り当てる。両社から合計7億5,100万ポンドを調達し、ヴァージン株取得のほか債務の返済などに充てる。

エールフランスによると、将来的には同社とデルタ、伊アリタリア航空の共同事業と、デルタとヴァージンの共同事業を統合し、太平洋路線で競争力を強化する。さらにエールフランスは中国東方航空との連携を強化し、旅客需要が伸びている中国市場で存在感を高める。

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