EU統計局ユーロスタットが7月31日発表したユーロ圏の6月の失業率は9.1%となり、前月の9.2%から0.1ポイント低下した。ユーロ圏の雇用は景気の緩やかな回復に伴って改善が続いており、失業率は2009年2月以来、約8年ぶりの低水準まで持ち直した。(表参照)
EU28カ国ベースの失業率は7.7%で、前月から横ばいだった。主要国はドイツが3.8%、フランスが9.6%、イタリアが11.1%、スペインが17.1%。域内最悪のギリシャは4月時点で21.7%と高水準にあるが、前月から0.3ポイント改善した。
同月の失業者数は、ユーロ圏が前月を14万8,000人下回る1,471万8,000人、EUが同18万3,000人減の1,872万5,000人と推定されている。