東芝、ロシア郵便から税関システム受注

東芝は7日、国営ロシア郵便から税関処理の自動システムを10億円で受注したと発表した。タタールスタン共和国のカザン国際空港の交換局に納入し、11月に稼働を開始する。同社はまた、ロシア郵便と郵便・物流システム事業で戦略的な協業の覚書を交わした。

受注した税関システムは、小包の宛先などの読み取りと重量の計測、X線検査装置での確認までを自動で行う。ロシアではオンライン通販の普及により小包の輸入量が急増しており、効率的な処理が課題となっている。ロシア郵便は東芝の税関システム導入を通じ、小型小包の処理能力を向上させる。

東芝は2014年、ロシア郵便向けに郵便物自動処理システムを納入。昨年は小型小包処理装置(MPS)2式も納入した。同社の14年からの累計受注額は約75億円に達する。

今回の覚書は昨年12月に締結した覚書を拡張するもので、ロシア郵便の運用改善に貢献することなどが盛り込まれた。

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