ギリシャのユーロバンク、ルーマニア事業売却へ

ギリシャ3位銀行のユーロバンクは15日、ルーマニア事業の売却について、同国のバンカ・トランシルバニアと交渉していることを明らかにした。10月末までの合意を目指し、協議を進める。

ユーロバンクはギリシャの債務危機で資本不足に陥り、ギリシャの金融安定基金(HFSF)を通じてユーロ圏から金融支援を受けた銀行のひとつ。これらの銀行は支援の条件として、EUの欧州委員会から事業の整理を求められている。ユーロバンクは海外事業の資産を112億ユーロから87億ユーロに縮小する必要がある。

その一環として売却するルーマニア事業には、全額出資子会社のバンクポストやリース子会社などが含まれる。昨年のウクライナ子会社売却に続く海外事業の縮小となる。

金融支援を受けたギリシャの銀行では、ギリシャ・ナショナル銀行(NBG)が7月から8月にかけて、ルーマニアとセルビアの子会社をハンガリー最大手行のOTP銀行に売却することで合意していた。

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