スウェーデン乗用車大手のボルボ・カーズは20日、配車サービス大手の米ウーバーに自動運転タクシーを供給することで合意したと発表した。2019~21年に最大2万4,000台を供給する。
ウーバーは配車アプリを活用した自動車相乗りサービスを展開しているが、完全自動運転車のタクシーを独自で調達、運営し、運転手が不要の無人タクシーの配車サービスを開始する計画。その実現に向けて、ボルボと16年に自動運転車の開発で提携した。
今回の契約は同共同プロジェクトに基づくもので、ボルボが最新技術を取り入れた特別仕様の多目的スポーツ車「XC90」を供給し、そこにウーバーが開発を進める配車サービス向けの無人制御システムを搭載する。契約額は非公表だが、10億ドルを超えるとの見方が出ている。
ボルボがウーバーと結んだのは独占供給契約でないため、他の事業者にも自動運転タクシーを供給することが可能となる。