英財務省は25日、イスラム債(スクーク)発行で2億ポンド(約346億円)を調達したと発表した。非イスラム圏でのイスラム国債発行は初めて。
英国はロンドンがドバイ、クアラルンプール(マレーシア)に次ぐイスラム金融取引の拠点となることを目指している。その布石として、イスラム国債を発行した。
同国債は5年物。財務省によると、需要は旺盛で、応募が発行枠の10倍を超える23億ポンドに達した。
イスラム債ではイスラム法に基づき、利子が禁止されている。英が発行したイスラム国債では、利子に代わって政府が保有する3件の不動産の賃料収入を投資家に分配する形となる。事実上の利回りに相当する収益率は2.036%で、通常の5年物国債と同水準となる。