国際金融規制「バーゼル3」、EUは26年末までに導入へ

主要国の金融監督当局で構成されるバーゼル銀行監督委員会は7日、国際規模で事業を展開する銀行の新たな自己資本規制「バーゼル3」について最終合意した。これを受けて欧州委員会のドムブロフスキス副委員長は同日、EUが新規制を2026年末までに段階的に導入する方針を打ち出した。

バーゼル3は自己資本比率を算出する際に、リスク資産の見積もりを厳しくすることで、自己資本の算定を厳格化することを柱とする内容。これによってEUの大手銀行の多くは自己資本比率が下がり、資本増強が必要になると目されている。

2022年から段階的に導入される新規制に法的拘束力はないが、ドムブロフスキス副委員長はEUが完全実施する意向を表明。新規制が域内銀行に及ぼす影響を慎重に検証しながら、期限の26年末までに段階的に導入する方針を示した。

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