ロシア検索サイト最大手のヤンデックスはこのほど、同国最大手銀行ズベルバンクと電子商取引(EC)事業部門「ヤンデックス・マーケット」を母体とする合弁会社を設立することで最終合意したと発表した。資本金は600億ルーブル(8億6,500万ユーロ)で、両社の折半出資とする。競争当局の承認を経て、2018年上半期に手続きが完了する見通しだ。
「ヤンデックス・マーケット」はオンラインリテール(B2C)マーケットを主力とし、ロシアのほかベラルーシなどの独立国家共同体(CIS)諸国、バルト3国、ジョージアで事業展開している。ズベルバンクとの合弁事業化により、今後は同行の金融インフラを利用して簡単で安全な決済や融資サービスを提供することが可能になる。
「ヤンデックス・マーケット」はロシア最大のEC市場で、昨年1-9月期の流通総額(GMV)は1,000億ルーブル(14億4,100万ユーロ)超。同市場を通して国内外2万超の販売者が商品1億5,000万点を提供する。1カ月あたりの利用者数は2,000万人を超える。