欧州自動車工業会(ACEA)が15日発表したEU(マルタを除く27カ国)の2月の新車販売(登録)台数は112万5,397台となり、前年同月から4.3%増加した。販売増加は2カ月連続。2月の販売としては2008年以来の高水準だった。(表参照)
主要市場はスペインが13%増と大きく伸びたほか、ドイツが7.4%、フランスが4.3%の幅で増えた。一方、英国は2.8%減となり、11カ月連続で低迷した。イタリアも1.4%減と振るわなかった。
欧米の主要メーカーはフィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)、BMWを除いて増加した。特に仏PSAグループがゼネラル・モーターズ(GM)傘下の独オペル、英ボクソールを買収した効果で67.6%増と大幅に拡大した。最大手のフォルクスワーゲン(VW)は9.4%増。日本勢はトヨタが0.5%減、日産が7%減、ホンダが9.9%減と、そろって落ち込んだ。
EU27カ国にアイスランド、ノルウェー、スイスを加えた欧州30カ国ベースの販売台数は前年同月比4%増の115万9,039台だった。