欧州委員会動向、EU域内産業・サービス・政策をウオッチ

2014/7/7

西欧

ロシュ、米バイオ企業を買収

この記事の要約

スイスの製薬大手ロシュは2日、米国のバイオ企業セラゴン・ファーマシューティカルズを完全買収することで合意したと発表した。がん治療薬事業を強化する狙いで、セラゴンを米バイオ子会社ジェネンテックに統合する。セラゴンのオーナー […]

スイスの製薬大手ロシュは2日、米国のバイオ企業セラゴン・ファーマシューティカルズを完全買収することで合意したと発表した。がん治療薬事業を強化する狙いで、セラゴンを米バイオ子会社ジェネンテックに統合する。セラゴンのオーナーにまず現金7億2,500万ドルを支払い、取得する医薬品の開発の進捗に応じてマイルストーンを最大10億ドル上乗せする。買収手続きは第3四半期に終了する見通し。

セラゴンは2013年の設立で、カリフォルニア州サンディエゴに事業拠点を置く。ホルモン受容体(エストロゲン受容体)を持つ乳がん(ホルモン受容体陽性乳がん)の次世代治療薬を開発しており、新薬候補「ARN-810」は現在、第1相臨床試験(フェーズ1)段階にある。

セラゴンが開発する医薬品は、エストロゲン受容体によって引き起こされる他のがんの治療にも投入できる可能性があるという。