トルコ国民車計画、投資規模32億ユーロ

トルコのエズリュー科学産業技術相は8日、国民車(純国産車)を開発するプロジェクトへの投資規模が32億ユーロに上ることを明らかにした。国民車事業は長期的に国民総生産(GNP)を約500億ユーロ(約588億米ドル)押し上げ、直接雇用4,000人、間接雇用2万人を創出する見通しだ。

同相は「事業の基本要件は決まっている。国民車は5つのモデルからなる電気自動車(EV)で、工場の年産能力は20万台となる」と述べた。

エルドアン大統領は昨年11月、2019年に試作車を完成し、21年に発売する計画を発表していた。生産は国内大手5社のコンソーシアム「トルコ自動車主導グループ(Turkey’s Automobile Initiative Group)」が請け負う。同コンソーシアムを構成するのは財閥系複合企業のアナドルグループ、キラチャ・ホールディング、ゾルル・ホールディング、移動通信最大手トゥルクセル、トルコ・カタール系のバス・商用車大手BMCの5社で、先月31日に生産パートナーシップ契約を結んだ。出資比率は5社が各19%、トルコ商工会議所連合会(TOBB)が5%となっている。

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