協和発酵キリンは11日、英製薬会社アルキメデスファーマを買収することで合意したと発表した。英子会社プロストラカンを通じて、デンマークの投資会社が保有するアルキメデスの株式を2億3,000万ポンドで取得し、完全子会社とする。
アルキメデスは疼痛、がんなどの領域の医療用医薬品で強みを持つ製薬会社。がん患者の痛みを和らげるため使われる鼻腔用スプレーが主力製品となっている。
協和発酵キリンは、欧州の4大市場である英、仏、独、スペインに販売網を持つアルキメデスを取り込むことで、プロストラカンの事業基盤を強化し、欧州での収益拡大を図る。