仏大手銀行のソシエテ・ジェネラルは7月31日、ベルギーのプライベート・バンキング(PB)事業をオランダ同業ABNアムロに売却することで合意したと発表した。非中核事業を整理する戦略に沿ったもの。取引額は公表していない。
ABNアムロはソシエテ・ジェネラルからベルギーのPB子会社の全株式を取得する。2019年1~3月期の買収手続き完了を予定している。
同子会社の預かり資産は約60億ユーロ。ABNアムロは買収により、ベルギーPB事業の同資産が2倍の120億ユーロに拡大する。
ソシエテ・ジェネラルは大きな成長、他の事業との相乗効果を見込めない事業を手放し、有望事業を買収する戦略を進めている。今回の取引により、PBはフランス、英国、ルクセンブルク、スイス、モナコの事業に経営資源を集中することになる。
ソシエテ・ジェネラルは同戦略の一環として、7月初めには独コメルツ銀行から上場投資商品、値付け業務を手掛ける部門を買収していた。ロイター通信は1日、同行がブルガリア、アルバニアの事業をハンガリーのOTP銀行に売却する方向で協議を進めていると報じた。