東洋エンジ、露石油会社のエチレンプラント建設に協力

東洋エンジニアリングは12日、ロシアの石油会社イルクーツクオイルカンパニー(INK)と東シベリアにおけるガス化学コンプレックス建設で協力覚書を交わしたと発表した。イルクーツク州ウストクートにある油田の随伴ガスを利用したエチレン工場の建設が対象で、随伴ガスの有効利用と環境負荷の軽減でINKに協力する。

ウストクートにはヤラチンスキー及びマルコフスキー油田から産出されるガスの処理プラントがある。INKは「2018~22年プラント刷新計画」の一環として最新技術を導入したポリエチレン工場を建設する。直鎖状低密度ポリエチレン(LDPE)と高密度ポリエチレン(HDPE)を合わせた年産能力は50万トンで、将来的に100万トンまで引き上げる可能性がある。

INKはイルクーツク州最大の上流開発会社で、同州および隣接するサハ共和国を中心に25の探鉱・生産ライセンスを持つ。2017年の生産量は原油・コンデンセート合わせて857万3,000トンに上った。

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