EU統計局ユーロスタットが10日発表した2013年10~12月期の住宅価格統計によると、ユーロ圏(14年にユーロを導入したラトビアを除く17カ国)の平均価格は前年同期比で1.4%下落した。景気回復は進んでいるが、住宅市場は銀行の貸し渋りなどで購入が上向かず、なお厳しい状況が続いている(表参照)。
EU28カ国ベースでは0.1%の下落。データが出そろっている24カ国では、フランス、スペインなど10カ国で値下がりした。一方、アイルランドは不動産バブル崩壊から立ち直り、6.3%の上昇となり、3カ月連続で値上がりした。