欧州委員会動向、EU域内産業・サービス・政策をウオッチ

2014/7/21

EU産業・貿易

6月のEU新車販売4.5%増、10カ月連続で拡大

この記事の要約

欧州自動車工業会(ACEA)が17日発表したEU(マルタを除く27カ国)の6月の新車販売(登録)台数は118万9,143台で、前年同月から4.5%増加した。販売増加は10カ月連続。14年上期の累計では前年同期比6.5%増 […]

欧州自動車工業会(ACEA)が17日発表したEU(マルタを除く27カ国)の6月の新車販売(登録)台数は118万9,143台で、前年同月から4.5%増加した。販売増加は10カ月連続。14年上期の累計では前年同期比6.5%増の662万2,996台となり、冷え込んでいた自動車販売の回復が鮮明となっている。(表参照)

新車販売は債務・金融危機が沈静化した南欧諸国で急回復しており、6月はスペインで23.9%増、ギリシャで41%増、ポルトガルで23.5%増加した。主要市場ではドイツが1.9%減となったものの、フランスが2.5%、イタリアが3.8%、英国が6.2%の幅で伸びた。

欧米の主要メーカーでは、仏PSAプジョー・シトロエン、米ゼネラル・モーターズ(GM)、独ダイムラーが減少し、米フォードが横ばいだったが、その他は増加。とくに仏ルノーが低価格車ダチアの販売が32.8%増と好調で、23.9%増となった。

日本勢は最大手トヨタが6%増となったほか、日産が10.3%、マツダが11.8%増、スズキが7.4%増、三菱が55.5%増と好調。ホンダは唯一、13.1%減と低迷した。

EU27カ国にアイスランド、ノルウェー、スイスを加えた欧州30カ国ベースの同月の販売台数は4.3%増の123万363台だった。