欧州委員会動向、EU域内産業・サービス・政策をウオッチ

2014/7/21

EU産業・貿易

ユーロ圏鉱工業生産指数、5月は1.1%低下

この記事の要約

EU統計局ユーロスタットが14日発表したユーロ圏の5月の鉱工業生産指数(季節調整済み、速報値)は前月比で1.1%低下し、前月の0.7%上昇からマイナスに転じた。同指数は今年に入って2カ月連続で上昇したが、以降は浮き沈みが […]

EU統計局ユーロスタットが14日発表したユーロ圏の5月の鉱工業生産指数(季節調整済み、速報値)は前月比で1.1%低下し、前月の0.7%上昇からマイナスに転じた。同指数は今年に入って2カ月連続で上昇したが、以降は浮き沈みが続いており、ユーロ圏の景気回復が軌道に乗っていないことを浮き彫りにしている。(表参照)

分野別で上昇したのはエネルギーだけ。自動車部品など中間財が2.4%低下と大きく落ち込んだほか、資本財が0.5%、耐久消費財が1.8%、非耐久消費財が2.2%の幅で低下した。

EU28カ国ベースの指数も1.1%低下。主要国ではドイツが1.4%、フランスが1.3%、イタリアが1.2%、スペインが0.9%、英国が0.7%の低下となった。ドイツの下げ幅は13年5月以来の高水準だった。

前年同月比ではユーロ圏が0.5%、EUが1.1%の上昇となったが、上げ幅はそれぞれ前月の1.4%、2.1%から縮小した。