ギリシャのユーロバンク、不動産投資会社を買収

ギリシャ3位銀行のユーロバンクは11月27日、同国の不動産投資会社グリバリア・プロパティーズを7億8,000万ユーロで買収することで合意したと発表した。資本拡充によって不良債権を圧縮するのが目的。2019年4月末までの買収手続き完了を見込む。

グリバリアはカナダの投資会社フェアファックス・フィナンシャル・ホールディングスが51.43%を出資する企業。ユーロバンクは株式交換方式でグリバリアを買収し、経営統合する。グフェアファックスはユーロバンクにも18.23%を出資しており、同買収によってユーロバンクに対する持ち株比率が32.93%に拡大する。

ユーロバンクは合併後に70億ユーロ相当の不良債権を証券化するなどして、不良債権処理を進める計画。これによって狭義の中核自己資本比率は2.1ポイント上昇し、13.8%に拡大。9月末時点で39%の不良債権比率を19年末までに15%に縮小することを目指す。

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