自動車の熱・エネルギー管理システムを手がける韓国のハノン・システムズが、ハンガリー事業を強化する。同国のシーヤールト外務貿易相が11月29日明らかにしたもので、既存拠点の拡張に加えて、新たに2拠点を設ける。投資額367億フォリント(1億1,340万ユーロ)のうち75億フォリントを政府の助成で賄う。
ハノンは中部のセーケシュフェヘールバール拠点の生産能力を引き上げるほか、南西部のペーチと北部のレーチャーグに拠点を開設する。このうちペーチでは450人を雇用してコンプレッサーを生産し、フォルクスワーゲン(VW)、アウディ、プジョー、フォード、BMWなどの自動車メーカーに供給する。レーチャーグではアルミニウム鋳造部品を生産する予定だ。
ハノン(旧ハラ・ビステオン・クライメート・コントロール)は適切な温度管理で燃費を向上させるサーマルマネジメント技術の大手。ハンガリーではコンプレッサーのほか、空調用ホース、熱管理・排気系部品、燃料供給モジュール、燃料ポンプ・調節弁を生産している。