仏ソシエテ・ジェネラル、パリに決済機関設立

仏大手銀行のソシエテ・ジェネラルは10日、EU内の顧客向けのデリバティブ決済機関をパリに設立すると発表した。これまで英国の決済機関を使ってきたが、英国のEU離脱に伴う混乱に備え、独自の決済機関を年内に始動させる。

ソシエテ・ジェネラルによると、パリの決済機関設立は、英国の離脱に伴ってEUで決済したいという顧客の要望に応じたもの。英国での決済業務は継続するが、パリにも拠点を置くことで、顧客がどちらも選べるようにする。

ソシエテ・ジェネラルの新決済機関は、ロンドン証券取引所グループ系LCHクリアネットのフランス部門、ドイツ取引所系のユーレックスなど域内の他の決済機関と連携し、業務を行う。クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)取引の決済はLCH、金利スワップ取引の決済はユーレックスを利用するという。

上部へスクロール