ポーランドとデンマーク、洋上風力発電で提携

ポーランドがバルト海域の洋上風力発電分野でデンマークと提携する。両国のエネルギー相が11日、カトヴィツェで開催された第24回国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP24)で提携覚書を交わした。ポーランドは同分野でのデンマークの豊富な経験に期待する。

両国は先月末、ノルウェーの天然ガスをデンマーク経由でポーランドに輸送するパイプライン「バルティック・パイプ」敷設プロジェクトでも提携合意しており、エネルギー分野の協力関係を深めている。

ポーランドは今年7月、再生可能エネルギー源(RES)法を改正し、洋上風力発電開発に関する規定を緩和した。また、バルト海ポーランド海域の最適な開発地域を確認して送電網インフラを具体化するなど、洋上風力発電を新たなエネルギー調達手段として重視し、投資促進するための環境整備に動き出している。

国営電力最大手PGEが2030年までに2.5ギガワット(GW)を供給するため、25年までに1GWの洋上風力発電設備を設置する計画を立ち上げたほか、国内石油最大手PKNオルレンなども同分野への参入を明らかにした。国営送電網運営会社PSEは、バルト海域の洋上風力発電能力が2027年までに4GWに達し、長期的に2倍規模に拡大するとの観測を示している。

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