欧州自動車工業会(ACEA)が16日発表したEU(マルタを除く27カ国)の2018年の新車販売(登録)台数は1,515万8,874台となり、前年から0.1%増加した。販売増加は5年連続。上期は好調だったが、9月以降に低迷し、小幅の伸びにとどまった。(表参照)
EU新車市場では、乗用車の新たな排ガス試験が全面的に導入されるのを前に、同試験に対応していない車両の販売が8月に急増した反動で、9月から販売が悪化。12月は前年同月比8.4%減の99万8,503台と100万台を割り込み、4カ月連続で落ち込んだ。
主要市場の18年通期の販売は、ドイツで0.2%、イタリアで3.1%、英国で6.8%減少した。フランスは3%増、スペインは7%増だった。
欧米の主要メーカーは、仏PSAグループがゼネラル・モーターズ(GM)傘下の独オペル、英ボクソールを買収した効果で32.8%増と大きく伸びたほか、フォルクスワーゲン(VW)が0.9%増、ルノーが0.8%増となった。その他は振るわず、フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)は2.3%、BMWは0.9%、フォードは2.3%、ダイムラーは1.9%の幅で減った。日本勢はトヨタが4.7%増と堅調だったが、日産が14.3%減、ホンダが3%減と低迷した。
EU27カ国にアイスランド、ノルウェー、スイスを加えた欧州30カ国ベースの18年の販売台数は0.04%減の1,562万4,486台だった。