米国産大豆、バイオ燃料での利用可能に

欧州委員会は1月29日、米国産の大豆がバイオ燃料の原料に関するEUの基準を満たしていると認定したと発表した。これによってEUは米国産の大豆をバイオ燃料生産のため活用することが可能となり、大豆輸入が増えることになる。

欧州委のユンケル委員長と米国のトランプ米大統領は2018年7月の首脳会議で、自動車を除く工業製品の関税撤廃に向けて交渉を開始し、その間は米国がEUからの輸入自動車に対する最大25%の関税発動を見合わせることで合意。EU側は見返りとして、米国産大豆の輸入拡大に応じることを決めた。

これに伴って米国産大豆の輸入量は急増したが、輸入は飼料用に限定されている。今回の決定によってバイオ燃料向けの輸入が認められ、輸入量が拡大する。

EUでは再生可能エネルギー指令に基づき、バイオ燃料に利用する大豆に基準を設けている。米国産大豆の認定は2021年7月1日が期限となるが、同基準を引き続き満たしていると認定されれば延長可能となる。