ノルウェー中央銀行は21日、昨年9月に続いて政策金利を0.25%引き上げ、年1%に設定した。産油国ノルウェーは原油相場の回復で経済が堅調に推移。物価も上昇基調を強めており、金融引き締めを進める。
ノルウェー中銀は半年前、7年ぶりに利上げを実施し、過去最低水準を脱した。中銀理事会は今回、全会一致で利上げを決めた。大半の市場関係者も0.25ポイントの利上げを予想していた。
オルセン総裁は声明で「景気見通しとリスクバランスに対する現時点の判断は、当面の緩やかな利上げが必要であることを示唆している」と指摘。政策金利は今後半年のうちにさらに引き上げられる可能性が高いとの見通しを示した。
一方、中期的な政策金利の見通しに関しては、「22年末に1.75%」との予想を示し、「21年末に2%」とした昨年12月時点の予想を下方修正した。英国のEU離脱や米中間の通商紛争などを主なリスク要因として挙げている。