欧州委員会動向、EU域内産業・サービス・政策をウオッチ

2014/7/28

東欧・ロシア・その他

ウクライナ首相が辞任、連立政権崩壊で

この記事の要約

ウクライナのヤツェニュク首相は24日、辞意を表明した。親欧米政党「ウダル」と民族主義政党「自由」が同日、連立政権からの離脱を発表し、政権運営のメドが立たなくなったため。当面はグロイスマン副首相が首相代行を務める。 「ウダ […]

ウクライナのヤツェニュク首相は24日、辞意を表明した。親欧米政党「ウダル」と民族主義政党「自由」が同日、連立政権からの離脱を発表し、政権運営のメドが立たなくなったため。当面はグロイスマン副首相が首相代行を務める。

「ウダル」と「自由」の政権離脱により、政府は新ロシア勢力と戦うウクライナ軍向けの予算案を成立させることができなくなった。ポロシェンコ大統領はこれを懸念。議会に対し法案審議を続けるよう呼びかけた。議会は新政権を樹立できない場合、解散され、総選挙が行われる。

一方、ウクライナ東部で17日に発生したマレーシア航空機撃墜事件を調査する国際調査団は、戦闘が頻発しているため現地入りできない状態が続いている。このため同調査団を主導するオランダ政府は、調査の実施に向けて武装した国際的な警察部隊を親ロシア武装勢力の支配地域に派遣したい意向を表明した。